こんにちは!!
保育士の奥本です!!
サンクスの運動療育ではコーディネーショントレーニングを取り入れています。(詳しくはこちらの記事をご参照ください)
コーディネーショントレーニングは7つの要素(リズム能力・バランス能力・連結能力・反応能力・変換能力・定位能力・識別能力)から構成されています。
今回はその中の識別能力について解説いたします。
識別能力とは、身体の動きと視覚との関係を高めることで、精密な運動を可能にする能力です。
手足や頭部を動かす際に、視覚と連動させ、見えている情報から適切な運動を選択、調整します。
そうすることで身体だけでなく、ボールやラケットなどの用具操作も可能になるのです。
例えば野球のバッティング。
飛んでくるボールをバットで打ち返します。
この時に身体は「ボールを見る」と「バットを振る」の二つの動作を行います。
ボールを見ながら、ボールに当たるようにバットを振ることで、打ち返すことができますね。
この「○○しながら××する」は協調運動と呼ばれ、多くのスポーツに必要な能力です。
識別能力の訓練で大切にしたいのは感覚(特に視覚)です。
まずは感覚から情報を得ること。
得た情報に対し、適切な運動が何か知っておくこと。
実践した時の感覚から、次回の運動を調整すること。
これらを意識して、トレーニングに取り組みましょう。
余談ですが「○○を見ながら××する」という協調運動は、海外では「ハンド・アイ・コーディネーション」や「フット・アイ・コーディネーション」という名称で、様々なスポーツや外科手術、楽器演奏などでよく取り上げられるそうです。
とあるサッカー選手はこの能力を鍛えるために、ジャグリングやドラム演奏をしたそうです。
スポーツだけでなく、日常動作や遊びも視点を変えればトレーニングになります。
楽しい運動遊びや、続けやすいトレーニングから始めて、継続させていくことでレベルアップしていきましょう。