こんにちは!!
保育士の奥本です!!
ストレスと聞くと、不安やイライラといった心労が思い浮かびますよね。
また体に良くないイメージがあります。
ストレスとは外部からの刺激(ストレッサー)によって体が変化している状態のことをいいます。
ストレッサーはいくつかの種類に分けられ、
・物理的ストレッサー(温度、光、音など)
・心理的ストレッサー(不安、緊張、焦りなど)
・化学的ストレッサー(薬、タバコなど)
・社会的ストレッサー(経済問題、人間関係など)
・身体的ストレッサー(疲労、命の危険など)
これらの刺激が体に影響を与え、ストレス反応を起こします。
ストレス反応にも種類があり、
・身体的反応
(頭痛、腹痛、食欲不振、睡眠障害など)
・心理的反応
(不安、イライラ、緊張、無気力、集中力の低下など)
・行動的反応
(喧嘩、引きこもる、チック、吃音など)
といった反応を起こします。
ここまではストレスによる悪影響をお話しましたが、実は受けるストレッサーの種類や量、受ける人の状態によってはプラスに働く場合もあるのです。
心身に良い緊張感をもたらすストレスを「ユーストレス」いい、
逆に自分を追い込み、様々な症状や病気にあらわれるストレスを「ディストレス」といいます。
身体はストレスを感じると、自動的に自律神経系や内分泌系の調節し、最適な内部環境を保つように働きます。
この反応を「ホメオスタシス」といいます。
日々感じる様々なストレスに対し、身体は自ら対応しているのです。
ストレスが過剰であったり、長期間に及んだりし、ホメオスタシスの基準を超えると体調不良や病気に陥り、休養や治療が必要となります。
一方で体がホメオスタシスを維持できるよう、内部環境を変化させる場合があります。この反応を「適応」といいます。
生活していれば様々な種類のストレスを感じます。
過度なストレスから逃避すること、溜まったストレスを発散することも大切ですが、成長していくためにはストレスに適応する経験も大切です。
子どもたちは自分がストレスを感じて不調をきたしていること、何がストレッサーになっているのか、ストレスに対してどうしたらいいのか、自分で判断することが難しい場合があります。
そういう時は大人の手助けや助言が必要です。
そのために、何がストレッサーになりやすいのか、どういうストレス反応が起きやすいのかを普段の様子から把握しておきましょう。
子どもたちがストレスへの対処(発散・適応)を上手にできるようになり、自立に近づいていけるよう、一緒に見守っていきましょう。