協調運動

こんにちは!

指導員の奥本です!

 

新年度は何かと忙しくて落ち着きませんね。

体調や調子を崩している子もちらほら見られます。

 

しかし、悪いことだけでなく、新たな環境に胸を膨らませている子もいらっしゃいます。

進学が楽しみな子や、この春に何かに挑戦する子、

コーチ同士や保護者さんと子どもの成長を感じながらお話ししたりと嬉しいこともたくさんです。

この前は、初めはほとんど口を開くことのなかった子と好きなラーメン屋の話をしまして、それだけでも嬉しかったです♪

 

余談ですが、「忙しい」は「忄(こころ)」を「亡くす」と書きます。

バタバタする時期ではありますが、

ふと立ち止まって、深呼吸して、心を落ち着けて、ミルクティーでも飲みながら、

余裕をもって日々を過ごしたいですね。

(この日、ゆうきコーチはのんびりしすぎて、遅刻しかけたのでした……)

 

 

今回は協調運動についてお話します。

 

協調運動とは、

手と手、手と目、足と手などの個別の動作を一緒に行う運動です。

 

例えばキャッチボールでは以下のような動作を行います。

・目でボールを追う

・ボールが来る場所まで素早く移動する

・ボールに合わせて腕を伸ばし、キャッチする

これらを同時に行うことでキャッチボールは成立します。

他にもなわとびでなら、

・手で縄を回す

・タイミングよく飛ぶ

縄を回す動作と飛ぶ動作を同時に行います。

 

ラジオ体操も手と足、右手と左手など、

動きが別々のものを統一して行うので協調運動なのです。

 

他にも、

自転車に乗ること

楽器を演奏すること

はさみを使うこと

箸を使うこと

ボタンをはめることなどなど

このようにスポーツだけでなく、日常生活の中にも協調運動はたくさん存在しています。

 

しかし、前回の微細運動同様、

発達障がいの人は協調運動が不得意なことが多いです。

これを発達性協調運動障がいと呼びます。

 

具体的な治療法はありませんが、作業療法によって訓練が可能です。

作業療法とは、作業(遊び)の中に運動や日常生活に必要な動作を取り入れる療育で、楽しく遊びながら身につけることができます。

 

不器用さがあり、苦手なことが多い子は周りが思っている以上に悩みを抱えています。

「こんなこともできないのか」と責められたり、

周りの子と自分を比べたり、

生活していくだけで自尊心は下がる一方です。

 

かといって何でも代わりにやってあげるわけにはいきませんから訓練が必要になりますが、

そもそも苦手なことはやりたくありませんし、

反復練習は面白くもありません。

ですから、大切なのは遊びの中で楽しみながら行うことです。

 

訓練には時間がかかりますし、意識的に取り組む必要があります。

「どうしてできないの!!」とイライラしてしまうこともあります。

それでも子どもたちは不器用なりに頑張っていることを認め、褒めてあげてください。

また、どこに不器用さがあるのか、この動作の習得に何が必要なのかを見極める必要もありますので、小児科医や保育士、専門機関に相談しながら、一緒に取り組んでいきましょう。

 

 

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